【HIROTO】エフェクター紹介

RUDE THEATERのギターのHIROTOです。

ギターやベースにおけるサウンドシステム。この“構築”というのは、楽曲製作同様にその人の工夫や意図が見えてくる部分だと僕は思っています。最近はエフェクターの自作や改造をされる方も多くなった印象がありますし、高性能なデジタル機材、アナログ機材の復刻版など構築を行う上での選択肢はかなり広がったと思います。

ここ最近僕の周りでもエフェクターボードの再構築で日々研究されてる友人や後輩も多く、何使ってますか?と聞かれることも増えました。
ということで、今回は現在使用しているエフェクターを紹介しようと思います。僕自身の備忘録的な面もありますけどね(笑)


【ドライブペダル】
まずは、ドライブペダルのセクションです。

①KHDK製 Ghoul Screamer(Overdrive)
②EMMA製 PisdiYAUwot(Distortion)

Ghoul Screamerは簡単に言うと細かな設定ができるチューブスクリーマーという印象です。アンプの前段にクリーンブースター的に繋いでチューブの飽和感を出す、中音域を立体化すると言うよくある使い方です。元々Ibanez製TS9を同じように使っていて、高品質なクリーンブースターに比べ、高音域が伸びすぎず僕の求めるところに対してバランス良くブーストできるなと重宝していました。Ghoul ScreamerはそれをさらにEQとコンプのスイッチにて追加設定できるのが嬉しいポイントです。

Pisdiyawotは以前の記事でも載せましたが、レコーディングにて非常に気に入って追加されたディストーションです。


【モジュレーションペダル】
次に、モジュレーションペダルのセクションです。

③BOSS製 DC-2(Chorus)
④MXR製 Phase90(Phaser)

アンプ前段のモジュレーションペダルはONにした際に少し音量が上がり、クリップ気味になるペダルが個人的に好みです。
コーラスで言えば、ARION製SCH-ZやWEED製FREEZERも同様の効果を得ることができ、DC-2と合わせてわりと長く使っていました。コーラスサウンドとしては、FREEZERをこってりとするなら、DC-2はあっさり。変調感が少なくコーラス感を得るにはとても良いコーラスです。最近はDC-2Wとして復刻版も登場しているようですので、中古品でしか手に入れられなかった以前よりは身近な機材になりましたね。

Phase90はこの中では一番使用歴の長い機材です。細かく設定しようとするならば、他の機材が良いと思いますが、ノブひとつのコントロールでかっこよい音が出るのは、さすが人気機種だと思います。


【空間系ペダル】
最後に、空間系ペダルのセクションです。

⑤strymon製 TIMELINE(Delay)
⑥Eventide製 SPACE(Reverb)

ここまで紹介してきたエフェクターはアナログ機材でしたが、プリアンプの後段につなぐ空間系ペダルはデジタル機材の方が好みです。
ディレイはBOSS製DD-2やLEXICON製PCM70を使っていた影響からか、ディレイ音が少し劣化するなど、主張しすぎない方向で調整できるものが好きです。TIMELINEをはじめ、比較的新しいディレイ機種はアナログライクなサウンドからきれいなデジタルサウンドまで幅広く設定ができるものが多いので、選択肢は多くなった印象ですね。

リバーブはTC Electronic製M2000を使っていましたが、故障をきっかけにSPACEに乗り換えました。こちらはディレイに比べてきれいなデジタルリバーブとしての使用が多いです。一般的なリバーブに加えて、シマーをはじめとするエフェクティブな設定も可能な多機能リバーブです。

以上が現在使用しているエフェクターです。

単体エフェクターの数が増えると、ハードウエアが増える観点から、消費電流やインピーダンス、レベル、位相、配置位置から影響する配線方法など気にするポイントが増えます。俗に言う“相性の良し悪し”がこれによって生まれているだろうと個人的に解釈しています。その点ではマルチエフェクターで完結させることによって自由度は上がりストレスを減らすことができるかもしれません。逆に実現したいサウンドへの設定の簡潔さは、単体エフェクターの魅力と考えています。

どちらにせよ“実現したいサウンドを叶えるための手段”としてのサウンドシステムだと僕は思います。前述した通り、機材選定はじめ、接続方法、設定まで含めて使用者の工夫や意図を形にしたものと考えます。これはプレイヤーの演奏技術、さらには楽曲製作の際の創意工夫と同等の面白さがあると感じます。

創意工夫の先に生まれる“個性”としての、楽曲、演奏、音色。どれかひとつだけではなく、その全てにおいて僕らもわくわくしながら音楽をしていけたら幸せですね。

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