【HIROTO】自分で選べてるのかなと最近思うこと

RUDE THEATERのギターのHIROTOです。

たくさんある情報の中から自分の必要な情報を選択する。正しい情報を選択する。その能力が今後は大切であるというのは、インターネットの普及と共に僕自身学生時代から言われてきたことだったと改めて思うんです。

インターネット上にたくさんの情報が転がっていて、さらに今は“必要であろう情報”や“正しいと思われる情報”が自動で抽出される技術もたくさん存在する世の中ですよね。

ポイントは“自分自身が選択する”ことができているかというところだと思うんですよ。
情報を公開している誰かがいて、その情報を「いいね」や「☆5つ」と評価している誰かがいて、“あなたにおすすめ”という技術があるわけで、そのどれも自分ではない誰かなんですよね。果たしてその情報が自分にマッチしているのかちゃんと自分自身が判断できているのか。また、判断できるリファレンスを持っているのか。意識すべきはそこなんだなと改めて思うのです。

僕はこの情報社会の恩恵もうけていますし、こういう時代の流れにも大賛成です。しかし、ふと意識をしていないと能動的に検索をして調べている気になっているだけで、わりと受動的に情報をとりがちだと思うんです。

検索したものとは違うものをおすすめと書かれた広告に導かれて気づいたら購入しそうになったり、自分が検索をしていたものがいろんなところの広告に出てきて“売れているんだ”と勘違いをしたり、誰かのレビューの記事だけでそのものの良し悪しを測ってしまったり、結構しちゃいませんか?(笑)

情報収集の初動としてはものすごく効果的だと思いますし、積極的にやるべきだと思いますが、やはりそれだけでは判断材料としては物足りないはずなんです。
今まで自分が使ってきたものからのリファレンスと、実際にそれを使ってみた感覚が必要だと思うんですよね。やっぱり知らないものの良し悪しは決められないです(笑)


文字情報や他人の評価だけでは判断はむずかしいという点で話を楽器にフォーカスすると、アンプシミュレーターを使っていて特にそう思います。

初めてアンプシミュレーターを知ったとき、ものすごく心が踊ったのを覚えています。100種類近くのアンプと200種類近くのエフェクターが自在に使えるなんて夢のようでした。実際に今のアンプシミュレーターは良い音とされるものを作ることはできますし、物理的な制限がない分チャレンジできる設定も多いので重宝しています。

しかし、プリセットのラベルをじっと見てるとなんか勘違いを起こしそうになるんですよね(笑)
「US Twin~」とか「British Plexi~」とか見ると「あー、あのアンプね」と思ってきちゃいます。そのアンプをモデリングしてるのでネーミングとしては当然のことなんですけど。

 ①固定観念なしで自由に1から音を作りたい。
 ②実機の音を知っていて、そこに寄せたり逆に実機でできなかったところに追い込みたい。

①②の考えの人には特に問題ないと思います。そういう機材だと思うので。

 ③使ってみたい実機の音がモデリングされているから使いたい。

しかし、③の場合はもうちょっといろいろ可能性を考えても良いのかなと思ってしまいますし、教材的にとらえても少し物足りない気がしちゃうんです。

僕自身最初の導入意欲は③でした。しかし、考えているうちにそれなら単純に実機使った方がよいだろうと思ってきました。
それ以降思考を①②に振ろうと思いましたし、変な固定観念に引っ張られないようにプリセット名はもはや「Amp01」、「Amp02」とかにしてくれる機能はないかなと思いました(笑)

アンプシミュレーター否定派でも、アナログ機材信者でもないですが、機材導入する上での選択は自分自身で判断できるようにじっくり検討するのが良いですよね。
自分のイメージする音がこの機材で出せるのか。もし判断するリファレンスが足りないのであれば、ライブハウスにいったり、仲間内でスタジオに入ったりすれば、いろんな機材を使ってる方がいらっしゃると思うので、ちゃんと自分の耳で判断できると思います。


機材の話に限らず、情報は能動的にとれるように、そして自分の感覚を大切にしたいなとより思うこの頃でした。

写真は全く関係ないけど、お気に入りの恐竜のキーホルダーです(笑)

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